侮るなかれ。ファミレスと言っていいのだろうか?逸脱の「デニーズ」を楽しむ。

日常の生活
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昔の「ファミレス」の定義は、ファミリーレストランという通り、家族で気軽に行けるレストラン、老若男女誰もがリーズナブルに利用できる場所、和洋中の料理にデザート、アルコール&デザートと様々なシーンで楽しめレストランのことでした。デパートが全盛の頃、最上階には大体こういった大衆食堂があり、買物をした後に、お食事から休憩喫茶まで家族でよく利用していましたね。デパートがどんどんなくなってきている昨今、この大衆レストランが街場に広がったのが、ファミレスと言っていいのではないでしょうか。

今回、私の誕生日月という事で、デニーズさんから20%割引と無料誕生日デザートクーポンを頂いたので、これは利用するしかないという事で、久しぶりにデニーズに行ってみました。

先に言います。凄く進化しています。とても美味しい。そして、価格もそれなりに高くなってました。注文したものは、現在フェアーをしているフレンチの名店「ルカンケ」古屋壮一シェフ監修による秋の新美食のコース仕立て。「温たまときのこのサラダ」「松茸と淡路産たまねぎのスープ」「香りきわだつポルチーニづくしのハンバーグ」のセット。それに平日ディナーセットメイン料理チョイスにサラダとスープとライスORパンにドリンクが付いてます。今日はメインは「グラタン風ハンバーグ~トリュフソース」にしました。スープは「たまねぎのズッパ」に「石窯プール」というパンにドリンクバーを頼みました。

新美食コースのサラダは、しめじを中心としたきのことプチトマトをマリネして、温玉を潰して、シーザー風のサラダにアーモンドがトッピングしてある工夫あるサラダでした。癖が無くまろやかで、秋を感じる事が出来る一品でした。

スープは松茸をフューチャーした玉ねぎのスープです。松茸を使ったのは、高級感を出すためだと思いますが、もともと持論で、どちらかというと松茸は、香りを楽しむ食材で、味的には今一な感じがします。触感も安いものだと固いし、味もあまり強くありません。まあ、高級な松茸は食べなれていないので、自分の認識不足かもしれませんが、中国産がかなりお安くなってきているので、我々も手に入るようになってきました。今年は食べる機会が増えるかもしれませんね。ベースの淡路産玉ねぎを使ったスープですが、少し味にインパクトが弱い様に思います。松茸の香りを立たせるために味を抑えたのか、或いは、日頃から飲んでいるオニオンスープの味が濃いのか。一緒に頼んだ玉ねぎのズッパの方が味もしっかりしていて、自分には合っていました。ここは意見が分かれる所かもしれません。

メインのポルチーニ茸フューチャーのハンバーグは美味しかったです。特にポルチーニのソースは、風味がかなり出ていて、秋の風味が口いっぱいに広がります。勿論一緒に食べたもう一つのメイン料理グラタン風ハンバーグもトリュフの香りがして、熱々でとても美味しかった。もともとハンバーグでまずいと思ったことは殆どないんですが、二品とも中々高級感があるハンバーグでした。

パンも石窯プールというネーミングで、熱々で提供されていて、外はぱりぱり中はしっとりの美味しいパンです。最近冷冷凍パンのレベルが上がってきていて、多分どこのファミレスも美味しいパンの研究をしているんだと思いますが、デニーズもこのパンには自信があるようで、お土産コーナーにこのパンが売られていました。

最後にデニーズのドリンクバーですが、他のファミレスに比べると弱いように思います。紅茶関係は、茶葉が用意されているところもある中、パックを使用しているし、ジュースバーも特段工夫されていません。唯一アイスコーヒーは拘っているようで、それ専用のディスペンサーがありましたが、飲んでみてもさほど美味しさというか、違いが感じられませんでした。デニーズさん、すいません。

総論としては、すべての料理に満足しました。勿論、フェアーもので、有名シェフとコラボしたお料理だったので、当たり前なのかもしれませんが、昔のファミレスにあったオーソドックスな料理ではなくすべての料理に工夫がなされているように思います。ただ、高級路線に少しづつシフトしているのか、或いは昨今のインフレ傾向で、一般的に価格が上がっているのか分かりませんが、以前の様に気軽に利用できる感じは少し薄れたかな。でも、「デニーズにようこそ!」というスタッフさんがお客様にかける声だけは変わらず、安心感がありました。

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